ミニ四駆(タミヤ規定)マシンを速くするコツ <<注意!! これは1998年春時点での情報です>>



●最初はとにかく、トップスピードの出るマシンを作りましょう。
 ミニ四駆は速い方が勝ちですから、とにかくスピードが出なければ勝てません。
 コースによってはトップスピードを必要としない場合もありますが、スピードを出す技術を知ら
 ない者がコースに合わせてスピードを調整する事など不可能です。

●ミニ四駆を動かしているのはモーターと電池です。
 まず、この二つの性能を引き出してやる事が一番大事です。
 性能を引き出してやった後、そのパワーをいかにロスなくスピードに転化するかはシャーシ性能
 にかかってきます。

●マシンのスピードが出るようになってくれば、次に「レーンチェンジ」という難関が待ち受けています。
 スピードを落とさずレーンチェンジを越えられなければ、レースで勝つ事は出来ません。

◎ミニ四駆は、本来子供のオモチャです。大人が作ったマシンを子供に持たせてレースに出たり
 する事はやめ、大人は大人どうしで技術を競い合うようにしましょう 。


Tips

モーター
1.タミヤ規定レースではアトミックを使用する。(一番バランスがとれています)
2.最低1ダースは用意し、一般的に行われている方法でブレークインを行う。
  その後、大径超速フル充電で測定。30Km/h以上出ているものをレース用とし、以下のものは
  調整・練習用とする。(走らせているうちに大きく育つ場合もあります)
3.高電圧ブレークインを行う。
  電源はいろいろ考えられるが、アルカリ直列(9v〜12v)でもよい。
  数秒回して、回転音が一段と高くなったところでストップ。
4.裏焼きを行う(プラスとマイナスを逆につないで同じ事をする)。
5.この時点で、32Km/h以上出るものだけをレース用とし、以下のものは
  調整・練習用とする。(走らせているうちに大きく育つ場合もあります)
6.最終的に34km程度になればレース専用として大事に使っていきましょう。

 ・正→逆とするか、逆→正とするか?
  どの程度でストップするのか? 何回も行うか?
  新品の状態から行うか? 使い込んだ後に行うか?
  流す電流量は多いか少ないか?
  などは、人によって考え方に違いがあるので、自分で試行錯誤してみるのも良いでしょう。
 ・カップを開けずにもっと早くする方法がいくつかありますが、いずれもタミヤ規定違反となり
  ますので絶対に行わないようにしましょう。



電池
1.いくら性能の良いモーターがあっても、モーターを回すのは電池です。
2.田宮規定レースならニッカドの1000maを使いましょう。
  SANYO=TAMIYA=YUASAですので、安く売っている店を見つけて1回のレースで
  走らせる回数以上のセット数は買っておく。
3.この電池を満充電(-△ピーク検知)と完全急速放電を2〜3回繰り返してから使うようにします。
4.充電器は-△ピーク検知のものであれば何でも良いですが、コースでの充電も考えてラジコン用の
  充電器(シャイン、KO等)を使っている人が多いです。
5.放電は、タミヤ放電器でも良いがお金と時間がかかるので、セメント抵抗(0.33〜0.51Ω 10w程度)
  を使用した放電器を自作した方が良いでしょう。
  使用した電池は、1本単位で完全に放電し、最低3時間以上放置して電圧が安定してから充電する事。
6.満充電時(-△ピーク検知直後)で1.47V以上出ているものを使用します。
  レース前に追い充電する事により、ピーク時1.5V以上になるハズですので、出来るだけ電圧の
  高い内に使用して下さい。

 ・電池にも当然当たり外れはあります。(内部抵抗の低いセル)
  シュルツやヴィクターなどを使って同じセル同士でペアーとするのが良いですが、タミヤ規定程度の
  レースではお金と時間に余裕のある方だけで良いでしょう。
 ・ここ一発の場合など、セルの寿命を無視するなら4C(4A)程度で急速追充電してもよい。
 ・アルカリ電池を充電する事は危険でもあり、タミヤ規定違反となりますので絶対に行わないよう
  にしましょう。


シャーシ
1.良いシャーシとは、とにかく負荷がかかった状態での駆動抵抗が少ないもの。
  さらに軽く剛性感がありバランスがとれていれば最高です。
2.シャーシは自分の好みで良いですが、S1なら黒25番前後が良いとされています。
3.とにかく、プラスティックや金属部分が触れているところを少なくし、ブレークイン
  と合わせて可能な限り抵抗を少なくする事。(目安は無音状態)

 ・プロペラシャフト、ドライブシャフト部分のフルベアリング化は、それなりに効果は出るが
  調整がシビアで不良発生箇所が逆に増える事も考えられるのでレースには不向き。
 ・ドライブシャフトは左右に、プロペラシャフトは前後にブレがでないよう幅を調整する。
  特にプロペラシャフトのギアは緩みが出ないようよく固定しておく。
 ・タイヤは大きく堅く接地面積が少ない方がスピードが出るが、逆に不安点にもなってくる。
 ・良くできたシャーシは、グリス類は何も付けない方が抵抗が少なく感じられるが、
  高速で負荷がかかった状態ではスクワラン等の粘度の低いオイルを付けているほうが伸びが良い。


レーンチェンジ
1.前2、後上下ダブル4の6ローラが基本で、ローラー幅は規定いっぱいまで広げたほうが安定する。
2.スラスト角はノーマルか少し少なめまでとし、極端に角度をなくすのはやめる。
  いくら速くてもコースアウトしては意味が有りません。
3.スラスト角が変化しないようにフロント部分を強化しますが、あまりに強化しすぎると
  逆に安定しなくなったりスラスト角の調整がシビアになってきたりします。
  ここのフロントの剛性とスラスト角の組み合わせ方が微妙です。
4.前ローラーの高さは重心部分より少し上を基準とし、左に傾く場合は右を下げるか左を上げる。
  前ローラーを調整し、レーンチェンジの右壁に当たった時に車体がまっすぐ左にはね、
  かつフロント部分が左側壁よりも下にくるよう調整する。
  余裕があれば、左側ローラーのスラスト角を少なくしても良い。
5.後ろローラーの下側は出来るだけ下げる方が安定する。
  また、後ろローラーのスラスト角で車体の前後傾きを調整する。
  前屈姿勢が足りないと飛び出すが、多すぎると着地でつんのめる体制となりやすい。

 ・進入スピードが高すぎる場合は、ローラー調整だけでレーンチェンジを越えるには限界がある。
  この場合は、スタビまたはブレーキで越えられる速度まで調整する。
 ・スタビは前後4隅の下に付けておくと着地時の姿勢制御にもなる。
 ・ループのあるコースで何も付けられない場合は、電池落しや小径使用で車体をより低重心とする。
 ・レーンチェンジに進入する際、車体の位置は必ずレーンの右側からとなるように調整する。



関連リンク


みによん天国(大阪守口)
  〜大人同士で勝負するならココ。私も毎月レースに行ってます。〜

yuml ゆうくんミニ四駆メーリングリスト
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kouki1
ミニ四駆大会にて 宿敵を倒して優勝!




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